倍音を利用して声や歌を磨く

「倍音」をご存じですか?
簡単に言えば基本の音の整数倍の周波数を持つ音のことです。

画像にするとこのように横書きになりますが、
私は音の地層みたいなイメージで伝えていて、説明するときはピアノや自分の声を用いてわかりやすく生徒に指導しています。

倍音を持つ歌手は響きが豊かで、滑らかな揺らぎがありヒーリング的に人々の心に声が届きます。
この倍音を利用すると、苦手だった歌や音程、特に歌い始めに苦手意識を持つ曲が、するすると歌いやすくなってしまうことがありますキラキラ

先日レッスンに来たダンサーさん、歌に苦手意識があり、チャレンジしたい役の歌、特に歌い始めに恐怖心がありました。
丁度チェンジボイスの少し上の音域で声を当てづらく不安定になりがちだったからです。
誰にでも苦手な音域は多かれ少なかれあって、シンガーの方でもたまにハマってしまうことがあります。

私の場合、ミュージカル「CATS」のシラバブ役が二幕初めに歌う「ムーンライト」がとても苦手でした(^^;
二点D の音から始まる歌ですが、前奏からの歌い初めがいきなり転調すること、そしてとても静かで神々しいシーンでのソロなので、毎回めちゃめちゃ緊張しました💦💦💦

この二点Dの音が当てにくいということもあって、昔からソプラノ泣かせの役として捉えられ、私たちの時代にはよく「シラバブ病」などと言って、歌に苦手意識を持ってしまうシンガーさんが続出でした。

私の四季デビューがこのシラバブ役でしたが、いつも歌い初めがガチガチに緊張して
浅利先生に「声のことばかり気にするな!!」とダメ出しをもらいました。

今ならそういう悩みを持った方には、簡単にクリアする術を指導できます。

「倍音」を使うのですルンルン

倍音の認識と歌い始めの倍音のとらえ方を指導すれば、あっという間にできてしまうのです。
もちろん基礎的なトレーニングを積んでいることが条件で、全くのボイトレ未経験者には難しいです。

彼女はダンサーとしての柔軟な肉体と、元々の表現力、理解力、そして直ぐに反応する柔軟性や瞬発力があったので、あっという間にそれを体得し、美しく力強い声で歌い続けることができるようになりましたキラキラ

今後の活躍が楽しみですハート

「倍音」を利用した歌唱法を知りたい方は、クミエ・アラカワミュージカルClassへお問い合わせくださいねウインク



久美江

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