63歳の「青い珊瑚礁」__年齢と声の関係について

──紅白歌合戦を観ながら思ったこと

大晦日の NHK紅白歌合戦で、
**松田聖子**さんが
63歳で「青い珊瑚礁」を当時と同じキーで歌っている姿に、
SNSでは多くの感嘆の声が上がっていました。

ただ、ボイストレーナーとしてその歌を聴いていて、
私は少し冷静な気持ちでもありました。

というのも、
ずっと歌い続けていれば、声の変化は年齢とともに急激に訪れるものではない
からです。

数年前の紅白では、
今回とはまた違う声の使い方をされていた印象があります。
それが良い・悪いという話ではなく、
その時々の身体の状態に合わせた選択をされていた、ということ。

今回は、
声がとても整理され、
無理がなく、
自然に整って聴こえました。

おそらくご自身の体の変化をよく理解し、
それに見合ったトレーニングを
積み重ねてこられたのだと思います。

実は、声帯筋の変化には
ホルモンの影響も大きく関わっています。
それは声だけの問題ではなく、
体全体の変化と連動しながら
とても緩やかに起こるものです。

だからこそ、
その時々の身体の状態に合わせて
適切な使い方とトレーニングを続けていれば、
声に急激な変化が訪れることは、
そう多くはありません。

少なくとも、
「年齢を重ねたから声が衰える」
という単純な話ではない、
と私は思っています。

正しく使い、
大切に扱い続けていれば、
声はちゃんと応えてくれる。

舞台の世界で、
60代、70代になっても
現役で立ち続けている人がいるのは、
決して特別なことではありません。

ちなみに余談ですが、
額の広さや骨格の凹凸は
声の響きにとても重要で、
私自身も
「おでこを出すと松田聖子さんに似ている」
と言われたことがあります。

確かに、
でこっぱち具合は
ちょっと似ているかもしれません(笑)

※朗読ミュージカル「宮古島旅情〜君の声が聞きたくて」
1月11日(日) 天王洲アイルKIWA

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