一昨日は、いよいよ「宮古島旅情~君の声が聞きたくて」の稽古始め。
最初の4時間弱は、みっちりとした歌稽古でした。
今回合わせたのは、リプライズを含めて全14曲。
歌う俳優は3人だけ──。
人数は少ないのに、音楽のボリュームはなかなかのものです。
歌の合間には語りと台詞が入り、
まさに“言葉と音楽で物語を紡ぐ”時間でした。
私はずっと感じていたのですが、
これはきっと 新しいジャンル「朗読ミュージカル 」と呼べるのではないかと思っています。
俳優の声が、語りと歌を行き来しながら、静かに、そして力強く物語を運んでいく──
そんな独特の表現形式が、少しずつ輪郭を帯びてきました。

🌈 新曲によって生まれ変わるラストシーン
初演では「海の声」をラストに据えていました。
けれど今回は、夫婦の出会いからその軌跡を歌う新曲
「風の記憶~宮古島の約束」を作り、
そのアレンジ版「風の記憶~君の声が聞きたくて」
を再びラストに持ってきています。
そうすることで、
夫婦が共に生きた日常の葛藤、
寄り添い合う安らぎ、
言葉にはしないけれど深く想い合っていた心の交流──
そして、娘がその思いを受け取って
新しい時代を生きていく未来の輝きまで
物語として自然に流れてくるようになりました。
新曲が加わるだけで、物語全体がやさしく息づき始め、
初演とはまったく違う世界が立ち上がっているのを感じます。

💗 母娘デュエット、誕生の瞬間
今回大きな見どころのひとつが、
母娘のデュエット曲「泣いて笑って生きていこう」
「ねぇ、お母さん──」
「ねぇ、かおり──」
互いを呼びかけるように書いた歌詞に、
大森竜司さんが信じられないほど美しいメロディをつけてくださいました。
音合わせをした瞬間、
その場の空気がふっと柔らかくなって、
あたたかい風が流れたような……
そんな優しいシーンに仕上がりつつあります。
この曲が物語に与える深みは、とても大きいと思います。

🔥 そして対照的に──父と娘がぶつかり合う新曲
そして、その優しい母娘デュエットとはまったく対照的なシーンとして、
新たに「父と娘の言い争い」というナンバーも生まれました。
素直になれず、どこか気持ちがすれ違い続けていた父と娘。
初めて真正面から感情をぶつけ合うこの場面は、
静かな母娘のシーンとは一転して、感情の火花が散るような激しさを帯びています。
歌だからこそ言える言葉があり、
歌だからこそ爆発する感情があり、
二人が胸の奥に長く抱えてきた思いが一度にあふれ出す──
そんな強烈なクライマックスのひとつと言えるシーンになりました。
作品の中でも確実に大きな見どころになると感じています。
✨ 初演とはまったく違う作品へ
音が重なり、声が響き合い、
俳優たちが作品に息を吹き込み始めた一昨日の稽古。
「宮古島旅情~君の声が聞きたくて」は、
初演とは全く違う作品に生まれ変わっていく
そんな確かな予感がしています。
これからの稽古で、さらにどんな景色が見えてくるのか。
舞台本番までの時間が、今からとても楽しみです。
そして稽古場を出た瞬間——
ミューザ川崎のロビーには、音符やト音記号のオーナメントが飾られた素敵なクリスマスツリー✨
みんなで笑顔の写真を撮りました。



そして何と・・・・自由に弾けるピアノが設置されていたので、
「White Christmas」を即興で歌ってしまいました~
舞台のクリスマス特別カーテンコールなどでさんざん歌ってきたから
覚えているだろうと思ったら、全然歌詞が出てこなかった(笑)
これからの稽古がますます楽しみです。


🌴朗読ミュージカル「宮古島旅情~君の声が聞きたくて」🌴
美しい宮古島を舞台に、夫婦愛・親子の絆・人間の成長を描いた感動の物語。
荒川久美江オリジナル脚本・演出・主演でお届けします。
🗓️2026年1月11日(日)
①15:00開演 ②18:30開演
会場:天王洲アイルKIWA
物語の誕生秘話や制作の裏側はシリーズ
『宮古島旅情への道』で連載中。
✨舞台で培った“声と表現の力”を、日常にも。
荒川久美江のオリジナルメソッド
「ハッピースマイルブレスメソッドⓇ」を通して、
声・姿勢・表現力・コミュニケーションを磨く
各種レッスンや企業研修も行っています。
そして──
夫婦カウンセラーとして運営する
💗結婚相談所シェ・ラムール💗
では、“ご縁”を大切に、心からのサポートをしています。
声・舞台・人生──すべてはつながっている。
あなたの“物語”が動き出すきっかけになりますように。

