朗読ミュージカル「宮古島旅情～君の声が聞きたくて」は、私の完全オリジナル脚本です。
けれどその中には、私自身を含め、さまざまな人の“実体験”が書き込まれています。
構想を練り始めた頃は、夫婦の物語にしようと考えていました。
けれど夫婦だけでは世界が狭く感じ、子どもたちを登場させることにしました。
女の子と男の子──長女・かおりと、弟・隆です。
かおりは、ミュージカルの舞台を夢見る若い女性。
書き進めるうちに、彼女の姿がどんどん過去の自分と重なっていきました。
私は幼い頃から父と距離がありました。
父は両親に甘やかされて育ち、感謝や愛情を言葉にすることが苦手な人でした。
舞台やミュージカルに関心を持つこともなく、
私が2000回以上出演した『CATS』でさえ、一度も観に来たことがありませんでした。
冷たい言葉、無関心な態度──
「きっと私のことが嫌いなんだろう」と、長い間そう思っていました。
次第に、何も感じないように心が固まっていったのだと思います。
けれど、この物語を書き始めたとき、
ずっと心の奥底に閉じ込めていた感情が静かにあふれ出しました。
“かおりと父親”のシーンを書くたび、心が揺れました。
まるで、亡き父と私が、脚本の中で初めて本当の対話をしているようでした。
物語を書くことは、私にとって過去と向き合う時間であり、
封印していた“心の声”を言葉に変えていく作業でもありました。
🌈次回へ続く
🌺朗読ミュージカル「宮古島旅情～君の声が聞きたくて」
美しい宮古島を舞台に、家族の絆・夫婦愛・命の尊さを描いた感動の朗読ミュージカル。
心に響く物語と音楽を、天王洲KIWAの温かな空間でお届けします。
📅 公演日： 2026年1月11日（日）
①15:00開演（14:30開場）／②18:30開演（18:00開場）
📍 会場： 天王洲KIWA（東京都品川区東品川2-1-3）
🎫 料金： 前売7,700円／当日8,200円（税込・別途1ドリンク）
少しでも心のあたたかい風を感じていただけますように🌺
そして、あなた自身の“声の物語”も、
これから一緒に紡いでいけたら嬉しいです。
