― 37年の時を超えて、舞台と客席がひとつになった瞬間 ―
劇団四季と日本生命が協賛して上演していた「ニッセイ名作劇場」は、
全国の小学6年生を各地の劇場に無料招待して、本格的なミュージカルを観てもらおうという、
劇団の中でも特別な位置づけのプロジェクトでした。
東京都は、もちろんあの日生劇場✨✨

キャリアに関係なくどの出演者も、本公演とまったく同じ熱量が求められる――
それが“劇団四季クオリティ”でした。
その第24回公演が、赤川次郎原作の『夢からさめた夢』。
主演・ピコ役は、当時すでに劇団を代表する主演女優・保坂知寿さん。
私は入団2年目で、ピコの親友マコ役を演じました。
そして――
あの日、日生劇場の客席でその舞台を観ていたのが、
当時12歳の少女・香山万由理さん。
彼女にとって「夢からさめた夢」は、生まれて初めて観たミュージカル。
その舞台でマコを演じていたのが、まさに私だったのです‼️✨
舞台と客席。
その時は交わらなかった二つの人生が、
33年の時を経て、異業種交流会で再び出逢います。

そしてさらにその4年後――
彼女が講話の中で語った「ある体験」に私は深く心を動かされました。
そのお話が、私が宮古島で実際に目にした光景と不思議なほど重なったのです。
その瞬間、物語の輪郭が見えました。
こうして朗読ミュージカル『宮古島旅情~君の声が聞きたくて』が誕生しました。
(チラシは初演時のもの)

作中で「夢の配達人」と同様の立ち位置として描いた客室乗務員役には、
元日本航空客室乗務員だった香山さんをそのままキャスティング。
「本物」が舞台で放つ存在感は、初演の舞台を大成功に導いてくれました。
もしかしたら、37年前のあの瞬間から、
この出逢いは決まっていたのかもしれません。
まさに
「果てしない空と永遠の時を 超えて訪れた つかの間の出会い」
ここに懐かしい秘蔵写真をアップしますね(^_-)-☆
「夢からさめた夢」を制作していたころ、
原作者「赤川次郎氏の十歳を祝う会」というパーティーが開催されました。
本当は40歳のバースデーパーティでしたが、2月29日生まれの赤川さんは
4年に一度しかお誕生日が来ないということで十歳のバースデーパーティを開かれたと記憶しています(*^^*)
そのパーティーで、ピコ役の知寿さんとマコ役の私で「二人の世界」を歌いました。

何だかド緊張していたのを覚えています💦💦
私は駆け出しで、知寿さんの胸をお借りして何とかあの場に立てていたと思います。
私を女優として育ててくれて、制作から関わらせていただいた永遠のミュージカル「夢から醒めた夢」
その魂を受け継いだ作品といっても過言ではない
ミュージカル「宮古島旅情~君の声が聞きたくて」
だからこそ、私はこの作品を絶対に成功させたいのです。
舞台の力を、夢の力をもう一度信じてほしい。
その“現場”に、ぜひ立ち会ってください。
『夢からさめた夢』はその2年後に『夢から醒めた夢』とタイトルを変え、
銀座セゾン劇場で本公演として上演されました。
そして今も、世代を超えて多くの人々に愛され続けています。

――ミュージカルが人生に与える影響は、本当に計り知れません。
――その奇跡のような出逢いが、
「宮古島旅情」の“本当の始まり”へとつながっていきます。
30年ぶりに歌ってみた「二人の世界」
🎫 いよいよ『朗読ミュージカル 宮古島旅情~君の声が聞きたくて』
11月1日(土)正午よりチケット発売開始‼️

📅 2026年1月11日(日)
①15:00開演(14:30開場)/②18:30開演(18:00開場)
@天王洲アイル KIWA
前売:7,700円 当日:8,200円(税込)+1ドリンク制600円
次回<ストーリー誕生秘話⑥>では、
作品誕生の裏側と“宮古ブルー”に込めた想いをお届けします🌈✨



