ボイストレーニング– category –
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声を失った夏⑤― 声の響きと共鳴について ―
声の響きと共鳴について 声楽を学ぶ人にはぜひ知ってほしい「響き」についてお話しします。 声の正体 声とは、肺から気管を通って排出される呼気により、声帯が振動して起こります。このときの音を「喉頭原音」と呼びますが、それ自体は「ボーッ」という無... -
声を失った夏④ ―病院難民と新たな指針―
前回の診察から数日。私はまさに“病院難民”状態でした。 ネットで必死に調べ、予約なしでも受け付けてくれる病院を見つけ、すぐに足を運びました。 そこにいらしたのは、ご自身も歌が大好きで、コンサートまで開いているという耳鼻咽喉科の先生。先日の医... -
声を失った夏③― 音声専門外来での衝撃 ―
声帯はスポーツ選手の筋肉と同じ 一度おかしくした声帯は、筋肉も粘膜も思うようには動いてくれません。怪我をしたスポーツ選手が、治ったからといってすぐに試合に出られないのと同じ。 少しずつ動かし、筋肉や関節を修復し、負荷を調整しながら感覚を取... -
声を失った夏② ― 音声障害からの再生記録~声が一切出ない恐怖
シリーズ② 医師とのやり取り編 エアコンが引き金に 私はエアコンが苦手です。「冷え」と「乾燥」は、声にとって最大の敵だからです。 しかしその年の夏、連日の熱帯夜に耐えきれず、一晩だけ冷房をつけっぱなしで眠ってしまいました。その2日後、喉に違和... -
声を失った夏① ― 私の音声障害体験記(序章)
8年前、2017年の夏、私は「声が全く出ない」という状況に直面しました。7月中旬頃、朝起きたら声が出なくなっていました。うんともすんとも言いません。声帯を痛めてしまったのです。 そして今年2025年夏、今度は夏風邪をこじらせ喘息のようになり、咳のし... -
上へ、そして超えて向こうへ!!
声帯で生まれた声をいかに空間で響かせて、遠くに飛ばすか・・・・。体の感覚や実際の筋肉の使い方をいつも比喩なども使って一生懸命、生徒たちに説明しているのですが、感覚的に中々難しいみたいですね。 今日、とてもわかりやすい比喩を一つ書いておきま... -
芝居は“感情”ではなく“役を生きる”~演劇から学ぶプロフェッショナリズム
「俳優は“気持ち”や“感情”で台詞を喋っている」と思い込んでいる方が意外に多いものです。でも実際は、まったく逆です。 俳優が舞台で台詞を話す時、個人的な感情や気分は一切排除しなければいけません。大切なのは「役の人生」に集中すること。台詞の一つ... -
呼吸と笑顔で取り戻す、私の新しいステージ~(ハッピースマイルブレスメソッドⓇの力)
7月から体調を崩し、酷い気管支炎と声帯出血により、声を思うように出せない日々が続きました。倫理MSもお誘いいただいた会合や飲み会もすべてお断りし、ひたすら自分の体と向き合う2ヶ月間でした。気持ちの悪い喉の状態と繰り返す咳、自分の声の酷さに「... -
お盆に恩師を想う
お盆になると、もう会えない大切な人たちを思い出します。私にとって、忘れることのできないそのお一人は高校時代の声楽の恩師、戸田敏子先生です。 声を失いかけた高校時代 高校時代、地元の短大を出たばかりの若い先生に歌を習っていました。体の使い方... -
男気婚活 3ヶ条〜選ばれる男はここが違う!〜
第一条:声は自信のスピーカー もごもご、ごにょごにょと喋っていては、一発退場!お見合いでも営業でも、声の明瞭さが第一印象を決めます。 「自分では普通に話しているつもり」でも、相手に届いていなければ意味がありません。だからこそ、婚活にはボイ...