ストレスや睡眠不足は喉の乾燥を引き起こします。
原因は、ホルモンバランスの崩れや血糖値の変動、
交感神経が優位になるためなどと言われておりますが、
とにかく「眠れない」と言うのは本当に辛いものです。
睡眠は人間にとってとっても大切ですものね。
当然、喉にとっても良質の睡眠が必要となります。
実際、よく眠れなかった翌日の声は鳴りが悪く、響きもいまいちです。
人間だから眠れない日もありますが、そういう時はあまり無理をせず
練習も控え目にするのが得策です。
本番があったらそうも言っていられませんが、そういう時は深呼吸をして
意識を下半身に置いて、できるだけ上半身の力を抜くことが肝心です。
声の調子が悪いときの本番は、声よりも歌詞に集中して歌うと、案外いい結果が生まれることがありますよ(^_-)-☆
昔、「CATS」の本番で声の調子が悪く、「ああ、今日はだめだな~💧」と思い、声を張ることをやめて歌詞の意味や相手役や「役を生きる」ことだけに集中して歌ったら、たまたま舞台を観に来ていた俳優仲間が終演後に楽屋に来て、「今日、凄く良かったよ~!!!」とめちゃめちゃ褒めてくれました。
私は、ビックリして「え~、今日凄く声の調子が悪いの~💦💦」
と言ったら「えっ、そうなの?全然気づかなかった」と言われました(・・;)
自分の声に期待せず、透明に役を生きた結果が良かったのだと思います。
プロなので声の調子を整えるのも仕事のうちですが、ロングランをしていると体調も色々です。
そんな時は、本来俳優がやるべき「役を生きる」ことに集中すると、案外いい結果が生まれるということを、その時に身をもって体験しました。

声は心と密接につながっています。
安定した心が安定した声や芝居を育んでくれます。
力を抜いていきましょう(^_-)-☆
久美江