体を冷やすと声も冷える?〜ボイストレーナーが語る健康管理の重要性〜

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お風呂でアイスクリームはやめましょう!

昔、歌のレッスンに来ていた二十歳前後の生徒さんがこんなことを話してくれました。

「私、アイスクリームが大好きで一日に3個くらい食べちゃうんです!
夜はお風呂に入りながら食べることもあります」

その話を聞いて、私は思わず絶句(・・;)
「おいおい、そんなに体を冷やしてどうするの~~~?」

お風呂で外から温めているのに、アイスクリームで内側を冷やし続けてしまったら、体温はどんどん外側に奪われ、内臓は冷え切ってしまいます。血流が乱れ、心臓疾患などのリスクを高める可能性だってあるんです。

私は彼女に
「そんな自殺行為は、お願いだからやめてください💦」
と伝えました。

実際その生徒さんはインナーマッスルがひどく冷えていて、呼吸法をやっても体が開かず、声が表に出てこない状態でした。


歌は「体全体」が楽器です

歌やボイストレーニングは「喉や声」だけのものと思われがちですが、実は体全体が楽器。健康や衛生管理ができていないと、なかなか上達しません。

冷たい場所に長時間置いた楽器が、音を鳴らすまでに時間がかかるのと同じ。人の体も温め、動かしておくことが大切です。


正しい順番が、良い声をつくる

私はいつもこうお伝えしています。

  1. 正しい姿勢(立ち方)
  2. 呼吸法
  3. 開口(正しい口の開け方・方向性)
  4. 発声

この順番を実行できる肉体があってこそ、歌は生きてきます。
歌うことは、ある意味スポーツと同じなんです。


まとめ:自分の体を大切に

自分の体は自分だけのもの。
冷えや不摂生でせっかくの楽器を傷つけないで、ぜひ日常生活から大切にしてあげてくださいね。

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