母と過ごした三日間が教えてくれたこと②~誤嚥という現実から見えた“声と命のつながり”

この三連休、93歳の母と二人きりで過ごすことになりました。
父を亡くしてからすっかり外に出なくなった母。食事も簡単に済ませ、テレビの前でぼんやり過ごす時間が多くなっています。

「見守る」とはどういうことなのか。母と向き合う中で、それを身をもって体験する出来事がありました。


目次

食事中に起きた出来事

二日目の夜、母と一緒に食べたのは私が作った野菜たっぷりのチャンポンでした。
「美味しい」と笑顔で食べていた母でしたが、麺をすすった瞬間、大きくむせて咳が止まらなくなり、涙を流しながら苦しみ始めたのです。

「誤嚥だ!」と一瞬で緊張が走りました。
私は慌てて水を用意し、背中をさすりながらただ必死に母を見守るしかありませんでした。
祖母を誤嚥性肺炎で亡くした記憶もよみがえり、冷や汗が止まりませんでした。

幸い、しばらくして落ち着きを取り戻しましたが、その後も母の食事が終わるまで、少しずつ口に運び、飲み込むのを見届けることにしました。
そのときの緊張感は、忘れられません。


「見守る」ことの重さ

母を支えてくれている義姉は、毎日こうして食事や生活を気にかけてくれているのだと改めて実感しました。
「見守る」という言葉は簡単ですが、そこには途方もない忍耐と愛情が必要です。義姉への感謝の気持ちが胸に溢れました。


声と命をつなぐもの

ボイストレーナーとして日々感じているのは、声を育てることは命を守ることにつながる、ということです。

嚥下(飲み込み)は、呼吸や発声に関わる筋肉と深くつながっています。
姿勢が悪くなると呼吸は浅くなり、喉周りの筋肉は衰え、誤嚥のリスクが高まります。声を出さずに過ごせば声帯筋は弱り、呼吸や嚥下の力も確実に落ちていきます。

つまり、声のトレーニング=命を守るトレーニング なのです。

50代・60代ではまだ実感が湧かないかもしれません。けれど、今から正しい姿勢や呼吸を身につけ、喉周りを鍛えることが、将来の自分を守る確かな備えになります。俳優や歌手が年齢を重ねても元気で若々しくいられるのは、常に呼吸や声を使い続けているからに他なりません。


これからの課題

母の姿を見ながら、私は「今、私にできることは何か」を深く考えました。
喉や呼吸に関する正しい知識やトレーニング法を、多くの方に届けていくこと。介護する側・される側双方にとって、声と命のつながりを意識するきっかけをつくること。

今回の体験は、私にとって大きな学びでした。

だからこそ、声を育てることはその人の命と未来を育てることなのだと、改めて強く思います。

クミエ・アラカワミュージカルClass主宰
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荒川久美江

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