昨日、私たちは6回目の結婚記念日を迎えました
昨日は、夫と私の結婚記念日でした。
50代で出会い、結婚相談所でご縁をいただいて入籍してからから6年――。
今、私は心から「夫と結婚してよかった」と思っています。
けれど、ここに来るまでの私は、結婚やパートナーシップとはまったく違う場所にいました。
一人暮らしは自由で楽しかった。ずっとこのままでいいと思っていた!
離婚してから10年間、私はずっと一人暮らし。
仕事に打ち込む毎日で、生活は忙しく、充実していました。
誰にも気を使わず、自分で稼いだお金と時間を、自分の好きなように使う――その自由が心地よくて、もう誰かと暮らすことなんて想像もしていませんでした。
趣味はカメラと旅。
休みが取れるとひとりでふらっと出かけ、全国を旅しました。温泉、海、美しい景色、美味しいもの…。
「私は私で十分幸せ」と、ずっとそう思っていました。

旅先の老夫婦が、心の奥に風を吹かせた
旅先でのある日のことです。
夕暮れのレストランで、私はいつものように一人で食事をしていました。
ふと隣のテーブルを見ると、老夫婦が仲良くワインで乾杯していました。
お互いの顔を見て微笑みながら「美味しいね😊」「素敵な場所ね💗✨」と言い合う姿が、本当に幸せそうで…。
その瞬間、私の胸に、すきま風が吹き抜けました。
「あれ…私、平気だったはずなのに。」
たった一言、「綺麗だね」と言える誰かがそばにいるだけで、旅はもっと豊かになるかもしれない――
そんな想いが、心のどこかにかすかに芽生えました。
病気と絶望。すべてを失って気づいた、本当に欲しかったもの
それでも、私は仕事に戻り、いつも通り忙しい日々を送りました。
けれど、かなり無理をしてイライラが募っていきました。
そんなある日、私は次から次と病気に罹ってしまいました。
声が出ない!聴力がおかしい!!そしてうつ病へ・・・ついに仕事もできなくなり、未来がまったく見えなくなってしまったのです。
「もう、人生を終わらせてもいいかもしれない」と思いました。
でも、そんな私に兄家族が手を差し伸べてくれました。
一人暮らしが出来なくなってしまった私を家に受け入れてくれて、三カ月間一緒に暮らしたのです。
「おはよう!」「お帰り!」「おやすみなさい!」
そんな当たり前の挨拶を言うことでさえ、長い一人暮らしをしていた私には新鮮でした。
そして、その温かさに触れながら、「もう一度、生き直してみよう」と思えるようになりました。
私は婚活を始めたのです。
夫との出会いが、私の人生に“もう一度”をくれた
最初は不安もありました。
この歳で誰かと新しい関係を築けるのだろうか。
でも、思い切って飛び込んだ先で、今の夫と出会いました。
私たちには共通の趣味があります。
それは「旅」「カメラ」です。
新婚旅行は、「伊豆」の日帰り旅行でしたが、とっても楽しかった。
「綺麗だね」「ここ、気持ちいいね~」と言い合えるだけで、旅の楽しさは倍になると実感しました。
今では、夫と日本各地を巡る旅が私たちの大切な時間になっています。

今、ひとりで迷っているあなたへ
「グラスワインを二つください」
「お弁当、二つください」
たったそれだけのやり取りに、私は深い幸せを感じています。
誰かと一緒に生きるって、こんなにも温かく、心が満たされるものなんですね。
あのとき、勇気を出して婚活を始めて、本当によかった。
人生は、いつからだってやり直せます。
私自身が、それを心から実感しています。
もし今、あなたが「一人でも大丈夫」と思いつつ、ほんの少しでも心に風が吹いているなら――
その風に、そっと耳をすませてみてください。

二人で生きるって、こんなに温かい
50代で再婚し、こうして夫婦で歳を重ねることができる幸せ。
それは、若い頃とはまた違った、穏やかで深い喜びです。
「もう一度、人生をはじめよう」と思った日。
あのとき踏み出した一歩が、私を今ここに連れてきてくれました。
あなたにも、そんな未来がきっと訪れますように。
どうか、自分の人生をあきらめないでいてください。

結婚相談所シェ・ラムール
荒川久美江
藤井健二