前回の診察から数日。
私はまさに“病院難民”状態でした。
ネットで必死に調べ、予約なしでも受け付けてくれる病院を見つけ、すぐに足を運びました。
そこにいらしたのは、ご自身も歌が大好きで、コンサートまで開いているという耳鼻咽喉科の先生。
先日の医師とは打って変わり、とても穏やかで優しい方でした(T_T)
声帯の映像と現実
ストロボ光をあてたファイバースコープで声帯を見せていただき、スマホで撮影までさせてもらえました。
声帯表面は前回より改善し、振動もしていましたが、全体に粘りのある痰が絡んでいました。
声帯に負担がかかると痰が絡み、それを取ろうとして咳払いを繰り返す…。
でも咳払いそのものがまた声帯を傷つける。
まさに悪循環。
日頃からの喉のケアの大切さを改めて痛感しました。

「沈黙」だけが治療ではない
医師からは思いがけない言葉が。
「もう黙っていてもこれは良くなる声帯ではありません。
少しずつ動かしていくために、中低音の発声をしてください。」
えっ…そんなことがあるんだ…。
まさに目から鱗でした。
「声帯に病変がある時は沈黙こそ必要不可欠」と思い込んでいた私にとって、衝撃のアドバイスでした。
声帯の仕組みとリハビリ
声帯は1秒間に男性で約110~130回、女性は210~250回も振動しています。
高音ではなんと1,200回!
肉眼で見ることは不可能で、ハイスピードカメラでしか確認できません。
高音は声帯を細く長く引き伸ばすことで生まれます。
だから表面が少しでも荒れていると振動がうまく出来ません。

一方、中低音は声帯が短く太く、ゆったりと振動するため、声帯筋のリハビリやトレーニングには最適。
でも痰が絡むとまた不安…。
歌いたいのに歌うのが怖い――。
そんな心の葛藤と戦う日々が続きました。
精神的な壁とプライド
医師から「あなたはもうベテランなのだから」と言われました。
確かに歌は40年、芝居は30年以上やってきました。
でも「音声障害」は初めて。
私は音声障害の超初心者でした。
また、ベテランだからこそのプライドや焦りが逆に落とし穴になり、治療を難しくするのだと気づかされました。
迫る本番
この時点で、本番まであと9日。
喉の状態と、精神的プレッシャーとの闘いが本格的に始まったのです。
👉 ⑤へ続きます。

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荒川久美江
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