7月から体調を崩し、酷い気管支炎と声帯出血により、声を思うように出せない日々が続きました。
倫理MSもお誘いいただいた会合や飲み会もすべてお断りし、ひたすら自分の体と向き合う2ヶ月間でした。
気持ちの悪い喉の状態と繰り返す咳、自分の声の酷さに「このまま声が出なくなったらどうしよう?」とちょっとネガティブになっていたことも実はありました。
その中で、私が改めて支えにしたのが、自分自身が劇団四季時代からの経験と指導の積み重ねで確立した「ハッピースマイルブレスメソッドⓇ」です。

「笑う」ことを大切にするこの呼吸法は、
体を緩め、呼吸を深め、声を響かせ、そして心まで前向きにしてくれます。
無理にでも笑えば、心もそれに従いますしね(^_-)-☆
笑いながら呼吸することの効果
- 体が緩み、呼吸が深まる
- 沢山息が吸える
- 声が響きやすくなる(口腔内の空間が広がるので)
- 目に輝きが宿る
- 顔のリフトアップ効果(後頭筋・側頭筋をよく使うため)
- 口角が上がる
- 横隔膜が活発に動き、心肺機能が向上
- 内臓脂肪が燃え、体が引き締まる
- 気道が広がり、呼吸器の不調予防につながる 他多数
実際に小児ぜんそくの生徒さんが、この呼吸法を実践している時だけ咳が出なかったという経験もあり、呼吸器系への効果を強く実感しています。
ただし、呼吸法というのは決して簡単なものではありません。
多くの方は深く息を吸おうとすると、胸や首に力が入り、肩が上がり、むしろ浅い呼吸になってしまうんです。
横隔膜が背中の方向に大きく広がる事こそが、いわゆる腹式呼吸なのですが、みんなお腹を膨らますことばかり考えています。

この横隔膜って自分の体の中にありながら、中々自覚が出来ないんですよね。
実は体の外から大体どの辺にあるのか意識できる方法があるんですよ。
この横隔膜を自在に使い、笑顔で空気を迎え入れると、気管が開き、心身のエネルギーが高まり、結果的に声も響くようになるんです。
私はこの2ヶ月間、毎日お風呂の中で蒸気を吸いながら呼吸法をやり続けました。

最近は朝起きてからベランダに出てまだ澄んだ空気の元、数分間の呼吸法を行っています。
すると呼吸が楽になり、心が前向きになり、朝食の一口一口が驚くほど美味しく感じられるようになります。
ちなみに食と呼吸は陰陽の関係です。
人間が生命を維持するために必要な食と呼吸が陰陽なのは面白いですね。

薬や治療も大切ですが、日々の呼吸を正しく整えることが、体と心を回復へ導く大きな柱になる──そのことを改めて実感しました。
そして9月からは、婚活サポートに加えて、また少しずつボイストレーニングや将来的には演劇の手法を用いた企業研修などにも力を入れていきたいと考えています。そのプログラミングも細かく作り上げていく予定です。
呼吸は命の源。そこに「笑顔」を加えることで、心も体も前に進んでいける──そのことを皆さまにもぜひお伝えしていきたいです。
皆さまへ
呼吸は「誰でも無意識にしている」だからこそ、正しく行うのは難しいのです。
けれど、一度身につければ一生の財産になります。
もし最近「呼吸が浅い」「声が出しづらい」「疲れやすい」と感じる方は、ぜひ呼吸を見直してみてください。
正しい呼吸法を身につけることで、体も心も大きく変わります。
私もその大切さを、自分自身の体験を通してお伝えしていきます。

結婚相談所シェ・ラムール代表
クミエ・アラカワミュージカルClass主宰
荒川久美江