「お客様の声」にも登場してくださっている和賀井主明さま。
保険代理店の代表取締役でいらっしゃいます。
非常に好奇心旺盛で、絵を描いたり、舞台を観に行ったり、お料理を楽しんだりと多趣味な方です。
セミナーなどで人前に立つことも多く、「しっかりと人に伝わる話し方をマスターしたい!」と言うことで2024年12月からボイストレーニングを始めて丁度半年が過ぎました。
隔週に一度コツコツとレッスンを継続してきた効果が、ここに来て明確に出てきたのでご報告しますね。
まずはこちらの姿勢をご覧ください。

こちら本日のレッスンを始める前の自然体の姿勢を撮らせていただきましたが、ほとんど真っすぐ立てています。
最近はスマホやパソコン、ゲームなどの影響で猫背や巻き肩、首が前に突出してしまうストレートネックの方が非常に増えていますが、和賀井さんも初めの頃は間違いなくストレートネックで腹背筋が落ち、反り腰の影響もあり腰痛なども訴えていらっしゃいました。
レッスン前にストレッチをしてから正しい姿勢をお伝えし、立ち方の意識、筋肉の使い方、目線等々をトレーニングし続けていたら見事に遠くを見て真っすぐ立てるようになりました。

壁に背中をつけて立っていただくとわかるのですが、まだ少しだけ首が前に入っています。
でも始めたころとは雲泥の差で姿勢が良くなりました。
かかと、ふくらはぎ、仙骨、肩甲骨はピタッと壁についています。
人の正しい立ち方は下図になります。
これ簡単そうに見えて、ほとんどの方ができないんですよ~!!
試しにお家でやってみてくださいね。

何故、ボイストレーニングでこれほど姿勢について言及するかは、おいおいブログでも書いていきますが、簡潔に言うと姿勢が悪いと体できちんと呼吸ができないからです。
声の元になっているものは何でしょうか?
「呼吸」です。
呼吸が浅い人や、普段から姿勢が悪く呼吸量の少ない人は絶対に良い声も大きい声も出ません。
むしろ悪い姿勢のままいきなり大きい声を出したり、長時間喋り続けると、喉を傷めてしまうことにもなりかねません。
小手先の一見「良さ気に聞こえる声」を求めるのではなく、身体の底から説得力のある声、持続力のある声を出すにはまず普段の姿勢から変えていかなくては、声は出るようにも響くようにもならないし、音域も絶対に広がりません。
いつまでも有名曲や大曲を歌わせてもらえない、基本ばっかりやっていることに嫌気がさしてレッスンに来なくなってしまう方も中にはいらっしゃいますが、和賀井さんは「基本訓練こそ面白い!!」と言ってずーっと継続されていました。
楽しみながらやり続けているからこその結果ですね(*^-^*)
椅子に座って本を朗読していただきました。

姿勢がピシッと整ってカッコいいですね。
足もしっかり地面をとらえています。

こちらが正しい椅子の座り方です。
和賀井さんは半年でこれをマスターされました。

この立ち方、座り方をしていると疲れにくく集中力も保てるようになります。
春ごろから「声がいいですね!」「素敵な声ですね!」とよく言われるようになったとおっしゃっていた和賀井さん。
元々素敵な声でしたが、最近は明るさと深みも増して益々魅力的な声になり、ご覧の通り口角が上がって表情がとっても豊かです。

これからアウトプットする機会も増えてくるとのことで、私もとっても楽しみです。
こうして姿勢の矯正から入る私のレッスンでは、身長が伸びたり、睡眠が深くなったり、視界が明るくなったりとした副次的な効果も認められています。
それは全て解剖学的理由がありますので、気になる方はお問い合わせくださいね(^_-)-☆
私たちミュージカル俳優は、日夜徹底した肉体訓練を重ねてきました。
ロングランでも維持できる体と精神力、激しく踊った直後でも息を乱さずに歌える肉体、役の思いを台詞や歌に乗せて確実にお客様にお届けできる声は一朝一夕では決して作られません。
それはアスリートの肉体と全く同じです。
人前に立つ方、経営者、団体のリーダー、そして男性の皆様こそボイストレーニングを取り入れてほしいと願う今日この頃です。

久美江