「声帯結節」と「声帯ポリープ」の違い

声帯は筋肉と粘膜の二層構造で、呼気時に二枚の声門が閉じて振動する事で声が出ています。

ところが悪い発声で歌い続けたり、声を酷使し続けると声帯に炎症が起きます。

声帯に炎症が起こると、声帯周りに痰が絡み始めきちんと振動しないので声は出なくなります。

特に声帯疾患の二大巨頭

「声帯結節」

「声帯ポリープ」

について今日は書きますね。

まず「声帯結節」とは、使い過ぎや悪い発声で出来るタコのようなもので、
声帯の一部が隆起するために発声時に隙間が出来、振動しなくなり声が出なくなる病気です。

それに対して「声帯ポリープ」とは、声帯の粘膜に血管の敗れた部位が出来「血豆」が出来てしまう病気です。
小さいと様子を見ているうちに自然消滅することもありますが、大きいものは手術が必要になることもあります。

この声帯ポリープ、一回の咳やくしゃみで出来ることもあるそうなので、歌を歌う人は気を付けなければいけません。
昨日私は、気管食道科&音声学専門の医師に声帯を診てもらいました。
そうしたら何と、左側声帯粘膜からの内出血が見られました!!!
恐らくは、咳と咳払いのし過ぎだと思います。

この写真が昨日の私の声帯です。
左側にうっすら赤い筋が入っているのが見えますね。

やっちまいましたが、起きてしまったものは仕方ありません。
まだポリープや結節になっていないだけマシでした。
声の安静と衛生を保って免疫力を高め、静かに治るのを待ちます。

声が出なくなるのは出血も結節もポリープも同じですが、他にも声が出なくなる疾患は様々あるので、信頼できる医師とボイストレーナーが必要です。

尚、声帯自体に全く問題がない場合でも、声がでなくなることは多々あります。
その場合、メンタルと関わっていることが多く、大きなショックや思い込みで、声は掠れたり出なくなったりします。

そういう場合、無理に声を出そうとせず、「そのうち出るようになるから~音譜」とのんびり構えて発声も練習も休んでしまうのも一つの手です。

いずれにしても声はとても繊細なので、大事にしてほしいと思う今日この頃です。
私も身をもって体験し、改めて喉の衛生や正しい使い方をすることの大切さを思い知りました。
これにはきっと意味があるのだと思います。

久美江

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