歌った後にのど飴を舐めても無駄です

よく歌った後にのどが痛くなるから、必ずのど飴を舐めるという方がいます。

子役さんの稽古後に、お母さんが常備していたのど飴を直ぐに舐めさせるということも多いみたいですね。

あのね、はっきり言います。
市販ののど飴はお菓子です。
声帯には何の影響も及ぼしません。
及ぼしたら、それは誤嚥なので命の危険を伴いますアセアセ

のど飴を舐めたら唾液が出るので、確かに喉は潤った感じになります。
でもその唾液を飲み込む時、必ず喉頭蓋はしまっているので
その奥にある喉頭・声帯・気管には関係ありません。

むしろしょっちゅうのど飴を舐めていると、虫歯のリスクを高くし肥満の原因になるのでご注意ください。

歌った後にのどが痛くなるのは発声が悪いからです。
発声が悪いのはのど飴を舐めても治りません。

そもそも正しい発声をしていたら、歌った後にのどが痛くなることはありません。
そうでなければ毎日2時間半のロングラン公演は務まりません。

声帯は筋肉と粘膜の二層構造になっていて、
豊かな声量や声域をつかさどっているのは、その筋肉の柔軟性と粘膜の透明性です。

無茶な発声をしていると表層の粘膜のみならず、声帯筋そのものを傷めかねません。

今一度自分の発声に向き合う時期が、そろそろ来ているのではないでしょうか?

久美江

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